ついにアマナが

sugama-stop2008-04-03


大事に永年間見守ってきたアマナです。
恐れていたことが
現実に

買い物帰りアマナの生息地を通ると
乗用車がずらりと並んでいる。
アマナのあたりには
おばさんたちが10人ぐらい

近くによって
私「何を摘んでいるのですか。」
おば様方「珍しい花があるから押し葉花にするんですよ」
私「これはアマナです。珍しい植物ですよ。だから見守ってくざさい。」
 「環境省レッドリストにしているものです。」
おば様方「以前はなかった。増えているでしょう。花ならとっても大丈夫でしょう。」
私「種でも増えるのです。ここでは増えているけど全国的に少なくなっているのです。」
おば様方「少しならいいでしょう。」
  手元には皆さんすでにそれぞれたくさんの花が袋に収まっている。)


永年私たちは春の彼岸ごろからの開花を楽しみに見守ってきた。
早春、草に隠れるように芽を出してまだ残る枯れ草のような色の花を咲かす。
毎年毎年目立ちませんようにと願い続けた。

ついにこの日が・・・

車の乗って珍しい花を探し回っているようだ。
こうしてまた日本の子どもたちの自然の財産がなくなる。

これが日本の人のレベルか
私も日ごろ、十二分におばさんをやっているのだが
この方々には負けた。
さてこれからどうしたらよいでしょうか。
大々的に公開したほうが良かったのでしょうか。

河川は自由使用という原則があるようですが
数少ない生き物を子孫に残さずに
その場の欲望でとるのは自由使用とはいえないでしょう。

多くの市民は良識があります。
しかし希少種の生息場所を公開することはとても心配なのです。
軽い気持ちで採集する方や収集家がいるのです。

日本の人口が3000万ぐらいであった江戸時代なら
自由に採集することは可能であったかもしれません。
しかし 人口が12000万になり、この採集の自由は
自然破壊になります。

現在にあった自然とのふれあいを大人は考えてほしいと思います。

今年はセリ摘みも出来ません。
あまりに減っているのです。農薬の影響も大きいと思います。
除草剤に弱そうです。高齢化した農家にとって除草剤は便利です。

近い将来「めだか」とおなじ運命になるのではと危惧します。