あげお道路の自然保護


ホウノキの移植 伐採された根株から1mほどわき芽が伸びています。


以前から道路工事に伴う自然保護対策を大宮国道事務所に要望していました。
ここは埼玉県内でも数少ない武蔵野の雑木林の1部であった場所。
1昨年の大宮国道事務所と当会の調査で280種あまりの植物が確認されていました。
レッドリストになっているものや上尾では数少なくなった植物が数多くありました。
この道路工事の正式な環境調査では「学術的には見るべきものはない」とされていました。
ようやく大宮国道事務所にも現実の自然環境の良さを認めていただけました。
とてもうれしい結果です。
移植はよいことではないのは理解しています。とても残念です。
しかし、次善の策として同意しました。移植場所も近くの企業が場所を提供してくれました。
1月13日から16日まで荒川の自然を守る会の会員も一緒に希少種の移植と表土の移動をします。

10年前とくらべると国も大きく変わってきたと感じます。
また企業も自然保護のために自社の土地を提供していただけるというのは画期的なことと思います。

しかし、いつもいつも結果的には移植という現実にはストレスが溜まります。
もう少し市民の理解が得られたらと感じます。きっと心では賛同していただける方も多いと思うのです。
温暖化防止や遺伝子の多様性の保全など自然は子どもたちの未来のための財産です。
本当は急いで自然を守り復元していかなければならないのです。
街路樹や隣の庭の落ち葉を厭う現実の社会。
早く変えたいものです。

明日新聞の出ると思います。