悲しい現実 

sugama-stop2007-06-23

キンランがほしいために
わたしたちは活動しているのではない。

都市にも自然の豊かな雑木林を残すためだ。
それは子孫にキンランが生息するような
遺伝子の多様性を持った雑木林を伝えるためと
高温化を防ぐためにも必要だからやっている。
やむを得ず
保護のための掘り取りをしている。
不動産管理会社からも
全面的な理解とご協力をいただいている。

掘り取った植物はできるならばすべて公有地に保護したかった。
市の協力があまりなく、
仕方なく民間の協力者を募った。

公園に雑木林が再現できたときに
できるだけ保護した植物を増やして
もどして欲しいからだ。
多くの方からご理解をいただき、
移植をしてきた。


ところが中には目的のちがう方が入っていたようだ。


自然保護の難しさを理解する人は
野生の植物を預かることに躊躇される。
いつも謙虚に保護に協力をしていただいているKさん。
雷の日にも合羽をきてもくもくと、
今日の暑さにも
できるだけいろいろ配慮しつつ掘り取りをしていただいた。


みんなKさんのような方だと思っていました。
それなのに他の団体や保護地へ移植する分まで・・・・


かなしい。


写真
穴だらけになった掘りあとを見て
呆然とする会長