フジバカマで反省 次は・・・・・・

○思えば平成16年
入間川堤防のフジバカマの大群落が消えました。
長期入院から退院
ふと見ると堤防はあまりにさっぱりとしていました。
もしや・・・
やはりフジバカマの大群落の場所も堤防工事が終わっていました。
まさか根こそぎ無くなっているとは・・
あわてて荒川上流河川工事事務所に問い合わせました。
堤防を確認をしましたがやはりなくなっていました。
表土を置いた場所を調べてもらい、芽吹きの春を待ち何度も確認調査。
やはり見つかりませんでした。


○荒川の河川敷
数年前に確認 河川敷の道端
昨年 牛糞に埋まって見つかりません。
今年また見に行きました。
やはり見つかりません。
周辺に生き残っていないかと期待したのですが・・・


○荒川河川敷の自然公園の道端。
花が咲いて確認できるのをそっと待ちました。何年もです。
でも去年、草刈りで刈られました。今年は見つかりません。

これらのフジバカマは明らかに園芸の品種と違っていました。
あまりにもあっさりと自然を滅ぼしています。
フジバカマが無くても人々は困らないに違いありません。
でも大切な心と目に見えない多くのものを失っているはずです。


今日もまた
またまた簡単に河川の自然はなくなろうとしています。


入間川のフジバカマ以来、私は気づいたことはすぐに関係機関に申し出ることにしています。
あれだけの大群落だから近くの人は「何らかの対応を関係機関の申し出ているだろう」
と考えたのは間違いの元でした。
関係機関もびっくりしているのです。
環境アセスメントをしていない責任は重大です。
しかし、市民が連絡していれば何らかの対応をしていたはずです。

荒川上流河川事務所は普段から市民の声を率直聞いてくれる役所です。

 入間川にあったフジバカマの群落
 (いま どこかに残っていないか きょろきょろしています。)



フジバカマのことに学んで今日も
入間川の堤防工事に伴う自然保護を求めてきました。
先日当会の自主調査で堤防工事予定地で、
環境庁と埼玉県のレッドデーターブックで共に「絶滅危惧1B類」とされている植物を見つけました。


フジバカマの二の舞はしたくありません。
広い河川敷は市民の愛情と監視が必要です。


河川敷と堤防は広大な草原です。
特に荒川の河川敷のような広大な草原は関東平野ではありません。
70数年前の河川改修工事のときは、
周辺に多くの自然が残されていました。
そして、河川の工事も10年20年がかりで行われていました。
その間に植物も動物もゆっくり移動することが出来ました。


現在の河川改修工事はあっという間に終わります。
自然が回復する時間も周辺の自然も無く、1度破壊した堤防の自然は回復しようが無いのです。


皆さん 
黙って見過ごすことは
「子孫の対する自然破壊という負の遺産を残すこと」
になると思いませんか。

(最近 河川敷で見られる花 レッドリストにはなっていませんが少なくなっています。
サクラタデです。まもなく草全体が紅葉し、美しい草紅葉を見せてくれます。)