会員の感想です

お疲れさまです。
今日で移植作業は一段落ですね。
守る会の皆さんの仲間に加えてもらい、移植作業をしながら私なりに感じたことを書いてみます。

ついこの間、初めて大正製薬の森(だった)に足を踏み入れた時、色とりどりの落ち葉に目を奪われました。
湿った土の香り、鳥のさえずりが聞こえ、足元には冬の眠りに入った小金虫の幼虫や可憐な野の花が、自分たちの命の連鎖を信じ
確かに息づいていました。

このままのかたちでいつまでも命をつなげていってほしかった!

人間はかつて、そして今でも森の豊かな恵みで生かされているのに、愚かにもそのことを切り捨てています。

守る会の方たちを通じて、私は初めて○市の自然保護に対する対応を知りました。
○市行政が真剣に、森や湿地を未来への大切な財産と認識していればこんなに酷いことにはならなかったのに、
○市長に強い怒りを感じます。

また駅舎ばかりを立派にして、子どもたちの豊かな感性を育ててくれる生態系をめちゃくちゃに壊している、
そういう中身のない薄っぺらなことしかできない○市には、ほんとうに情けなくなります。[

昨日の朝、もうすぐ壊されてしまうわずかな森にたたずみ、真っ青な冬の空を見上げました。
その中で、ひときわ大きなどんぐりの木がありました。
その木は、きっともうじき伐られてしまう自分の運命を知っているのだ、と思いました。
どんぐりの木はとても気高く、その姿にはだれも決して侵すことのできない崇高なものを感じました。

私は、その大きなどんぐりの木と森の小さな生き物たちに、人間の愚かさを詫び、これまでどうもありがとう!と手を合わせました。
僅かだけれど、あなたたちのいのちを新しい場所で大切に育てていきますね。