堤防は首都圏の大草原2

 この写真は入間川の堤防工事後です。

 白や紫の花が咲き乱れています。白はシロツメクサ ムラサキはナヨクサフジです。ナヨクサフジは第2のセイタカアワダチソウになるのではないかと思います。あっという間の他の種類の植物を駆逐してしまいます。
完成した堤防は芝生だけです。
 これが庭や栽培中の畑でしたら「きれい」でいいのです。
 しかしここは年数回の草刈りによって維持されてきた半自然草地です。
 帰化植物が多くなっているのは現実ですが、
ノアザミ ワレモコウ カントウヨメナ ユウガギク ノカンゾウ アマナ ノハラアザミ カントウタンポポ・・・数え切れないほどの日本の在来種の草原でもあります。

 このような日本でも少なくなった草地を税金を使って帰化植物草地にしてしまっていよいのでしょうか。
 80年前の河川改修では周辺の自然がたくさんありました。また工事もゆっくりでした。工事後も自然が戻るゆとりもありました。
 しかし 周辺の自然が少なくなり、数年で、あっという間に工事が終わる現在は、自然が戻るゆとりはありません。
 周辺にあった自然の植物は永遠に失われることになります。
 「荒川の自然を守る会」では行政と話し合っています。共同して自然調査を繰り返しています。
 さらに市民の力で後押しをしていただきたいのです。
堤防で見られる植物
カントウタンポポ
ノアザミ
クマツヅラ
ハナウド