もうたくさんです。野草の移植は。

フデリンドウ


今日も野草の移植の話。
ササバギンランの移植をせねばならない。でもしたくない。

明日は絶滅危惧1Bの植物の移植。
大きくは1000万円をかけて移植してくれるという。
移植を確実にするため、手作業で小分けして別の場所に移植する。
でも、この植物が本来いたかった場所が再現できる保証はない。
原生的に生育していた場所をそのまま残すことがいいのだ。特定の植物種を残せばよいということではない。
その種が生育していた場所は人間には計り知れない自然の営みがあったはず。
そういう場所を残すことが本当の自然保護。
そして子孫のため、いまの人間がするべきことだと思う。

3年前に移植したキンラン・ギンランは何とか生きているが数も花も減ってしまった。
都市の雑木林は多くの生き物を育んできた。

キンラン


フデリンドウ絶滅危惧種でも寄生植物でもないが、移植結果はよくない。
小さな草丈で葉も少なく、花をたくさん咲かせてあっという間に種をつけて枯れる。
もしかしたら半寄生の植物なのかな。
どなたか研究した方はいませんか。

国も県もレッドリストに記載しても保護してくれるわけではない。
レッドリストに指定するような生物は、それを取り巻く環境と共に保護して当然と思う。

市民の関心が大きくなれば国も県も市も変わってくれるかもしれない。

私たちの吸う空気も飲む水も自然がないと どうなるか・・