虫も食べないヒガンバナとセイバンモロコシ

 堤防の改修工事後3年目の場所の様子を見にに行きました。
 在来の植物を保存するために当会と国土交通省と話し合いを重ねて工事をしたところです。 昨年はワレモコウ ナガボノシロワレモコウ ナガボノシロワレモコウ カントウヨメナやユウガギクなどは咲いてほっとしました。
 従来の工法のままではこれらの植物が保護できないのではないかと思います。周辺にはほとんど残されてない種類が多くあります。
 そのためには堤防改修工事も自然保護のために努力すると言う国の方針です。
 ところが今日観察に行くと「びっくり」「やはり」「やれやれ」どれになるのでしょう。胸に複雑な思いが一時に・・。
 昨年まで見ることになかったヒガンバナが点々と咲いていました。工事のときに運んだ土に入っていたのでしょうか。どなたかが植えたのでしょうか。
 どちらにしても抜き取ることにしたい。外来種ヒガンバナは美しいのですが、これが増えることによって日本の在来植物の生息範囲が狭められます。もちろん毒のあるヒガンバナを食べる虫たちはいません。チョウ類が花の蜜を吸いに来るぐらいです。
 そして異常繁殖しているのはセイバンモロコシ。堤防や道路の周りに次々に増えています。これも虫たちの食べた跡は見ることが出来ません。
 有毒で日本の生き物は食べることは出来ません。
 人間の都合で植えられたり持ち込まれたりしている帰化植物が猛威を振るっている姿を見つめ考え直してほしいものです。
 確かにヒガンバナは美しいと思います。自分の庭やベランダに植えていただくことはとてもよいと思います。
 少なくなった日本の野生生物の住処に持ち込んでほしくないのです。